10年ぶりのニューヨーク

あの小さな原点と、変わらないクッキーの熱気

10年前、初めて食べた瞬間に「こんなクッキーがあるのか!」と衝撃を受けた、ニューヨークの『Levain Bakery(ルヴァン・ベーカリー)』。今回の旅でどうしても再訪したかった場所のひとつです。

調べてみると、いまや全米中に店舗を構える超有名ブランドに成長しているとのこと。 少しドキドキしながら向かったのは、アッパー・ウエストサイドにある「最初の小さなお店(1号店)」でした。

奥の狭い厨房ではスタッフが休む間もなく動き、手前のガラスケースには巨大なクッキーや焼き菓子がぎっしり。 小さなお店なのに、平日でもひっきりなしにお客さんが入ってきては、みんな嬉しそうにクッキーを買っていきます。

スコーンかと思うほどの分厚さとずっしり感。 1枚6ドル前後という価格も、この迫力を見れば納得です。

10年ぶりに口にしたその味は、正直に言うと「昔ほどの強烈な味の衝撃」はありませんでした。 自分自身の舌が肥えたのかもしれないし、美味しい焼き菓子が身近に増えたからかもしれません。

でも、そんなことよりも胸を打たれたのは、「どれだけ大きなブランドになっても、この小さな最初の店が昔の面影のまま愛され続けている」ということでした。

青いショップバッグや可愛いグッズを抱えて店を出る人たちの笑顔。 小さなお店から生まれたクラフトが、時間をかけて街のカルチャーになっている光景を肌で感じることができました。

味の感動を超えて、お店が紡いできた空気感そのものから大きなエネルギーをもらった、10年越しの再訪でした。

10年ぶりのルヴァン・ベーカリーで、変わらない原点のエネルギーをたっぷりチャージできました。でも、今回のニューヨーク旅のクッキー&ベイク巡りは、まだまだ始まったばかり。

次回は、街を歩きながら見つけた「今のNYを感じるおすすめのカフェ」をお届けします。

(つづく)

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